Vol.6 卒業苗を育てる #いちごの苗を育ててみようチャレンジ

投稿者 : ICHIBIKO_STAFF on

梅雨入りから暑い夏は冬いちごの卒業の季節
梅雨入りから暑い夏へと季節が目まぐるしく変わるこの時期、私たちにとっても冬いちごから夏いちごへと品種が変わり、次の冬いちごシーズンへの準備が始まるタイミングでもあります。

宮城県山元町にある農場では冬いちごシーズンへの準備の最初のステップとして、冬いちごの苗の伐採が一斉に始まります。年間数百トンのいちごを収穫・出荷している農場のため、それはもう本当に莫大な数の苗です。

いちごの苗を毎年植え替える理由
なぜ苗を伐採するのか?本来、いちごはバラ科の多年草で毎年実がなる植物なのですが、いちご栽培においては連作すると実がやせるため、夏~秋にかけて新しい苗に植え替えることがほとんど。農場ではブランドいちごを毎年楽しみにしていただいているお客様においしいいちごを提供するために苗の伐採は必要なことですが、本来、商業利用目的でなければ植えっぱなしで何年も楽しむことが出来る植物です。ついこの間まで元気な緑色の葉、たくさんの白い花、真っ赤ないちごが鈴なりで、いちご狩りに来ていただいたお客様を笑顔にしてくれていたいちごの苗を卒業後も楽しんでいただける方法はないだろうか。

卒業苗の思い出
ふと思いだしたのは20177月にいちびこ太子堂店(1号店・東京都世田谷区)のオープン時にお店の前に卒業苗を植えたときのこと。簡単な堆肥をしたプランターに植え替えてあとは表面の土が乾いたときにお水をやるだけ。卒業苗なのでどうなるか不安でしたが、意外なことにすぐに花が咲き、赤いいちごの実をつけました。近くの登下校中の小学生が「いちご、かわいい!」「これって食べられるの?」と集まってきてくれたのが印象的でした。


都内に住んでいると、スーパーで並んでいるパック入りのいちごを見かけることがほとんど。子供たちにとっても花が咲き、実がなる過程は新鮮な発見に映ったようでした。

#いちごの苗を育ててみようチャレンジ
私たちICHIBIKOは農業生産法人が母体です。いちごのスイーツをご提供すると同時に、機会があれば日本の農作物のすばらしさや、どこでどんな風に農作物が作られているか興味を持っていただきたいとも思っています。

普段、いちごの栽培に携わっていない私たちでも東京・世田谷区で卒業苗からいちごの実を収穫することが出来た。少しでも興味を持っていただている方に卒業苗をお配りすることで、四季を通じて植物が生きている様子や、苗が育ち花が咲きいちごが実る過程を実際に体験していただけたらと思います。そして、その経験が普段スーパーに並んでいる農作物への興味につながればこんなにうれしいことはありません。

私たちといっしょに卒業後のいちごの苗を育ててみませんか?